たとえばコムデギャルソンの長袖シャツを買って、「暑くなったんで半袖にしてください」なんて、ショップに持っていけるだろうか。考えてみれば、僕らがいままで大枚をはたいてきたファッション・ワールドとは「デザイナー側の論理」であって、「着る側の論理」じゃなかった。デザイナーの意図に、いかに忠実にこたえるか、それが「できる着こなし術」だった。
 そういう「卑屈な着こなし術」にうんざりしたとき、君の前には新しいファッションの世界が立ち現れる。そして、そういう新世界を提供できるのは、表参道でも原宿でもなく、浅草なのだ。