8カ月間、北は宮古から南はいわきまで広大な被災地を歩いた私たちにみえてきたのは、都市型災害だった阪神大震災の取材では全く感じられなかったものだった。
「いつかは(政府を含む)中央に見捨てられるのではないか」という不安と、その中央から「蔑ろにされている」という思いだ。
それもそうだろう。阪神大震災では発災から2カ月後に16本の震災関連法が成立したにもかかわらず、それとは比較にならないほどの被害をもたらした東日本大震災ではわずかに10本。また阪神の時は発災後1カ月余りで成立した復興基本法が国会を通過したのは、発災から3カ月以上も後だった。
この政府・国会のスピード感のなさ、そして被災地の“蔑ろにされ感”は阪神の時の比ではない。彼ら「中央」に対し東北の人々はもっと怒りの声を上げてもいいのではないか…。