先日、神田の古書店オーナー・橋口侯之介さんの「和本への招待」という本を読んだのですが、その中で橋口さんは、源氏物語が生まれた11世紀、同じ頃に物語の器としての和紙が作られたという話をしています。同時期に生まれた、千年保つ紙と、そこに書かれた千年読み継がれてきた物語。この本を読んで、物語の中身とその器としての紙・本というものは、表裏一体の関係なのではないかと思いました。
「ことばのポトラック」を100年読み継がれていく本にしようと作る時に、それがどんな器なのかと考えると、必ずしも電気仕掛けの最先端のモノではないかもしれないな、と思います。(出版社「春風社」代表・三浦衛)