「ダンス」とは何か? 結局のところ「いかにデタラメに、いかに間違った使用にカラダを使うか」ということではないだろうか。例えば、「歩行」は、目的地へ最短で着くために「規則正しく左右の足を交互に出していく」。で、ダンスのステップは「 右に一歩左に三歩、一歩前進二歩下がる。一回まわってワン…」、足本来の目的から見れば、どうしたって「間違った使用方法」ということになるが、何でそんなことをするのか言えば、単に「そっちのほうが楽しいから」だ。
お使いに出た子供が、家からまっすぐ200メートルで着くのに、道すがら不細工なワン公やヘンな物売りに出くわすたびにフラフラと寄り道、しまいにゃ最初の目的を忘れちゃう、「ダンス」とはそんないわば「道草にかまける」身体なのだ。
というわけで、通常「ダンスとは呼ばれないもの」に目を向けてみる。例えば、そう、『モンティ・パイソン』の「シリー・ウォーク」即ち「バカ歩き」。あれこそ「いかにデタラメに、いかに間違った使用に」という「ダンスの要諦」にもっとも合致した例ではないか。